とうめいなうた。

日常をキラキラに。みんながはっぴーな世界を愚直に夢見て、今日も生きてます。

wanna be Japanese

「私が断じて滅びないことを願ふ、一つの国民がある。
         それは、日本人だ───ポール・クローデル

 

この言葉は、日仏間が戦争状態であった昭和18年に、
元駐日フランス大使であったポール・クローデルが語った言葉です。

 

この後に彼は

「あれほど興味ある太古からの文明は消滅させてはならない。
日本は驚くべき発展をしたが、それは当然で、他のいかなる国民にもこれほどの資格はない。

彼らは貧乏だ。然し、高貴だ。」

と続けたそうです。

 

ポール・クローデルはフランスの作家であり、詩人であり、外交官で
6年間駐日フランス大使として在日。
彫刻家である姉のカミーユジャポニズムに感化されたこともあり、
日本を広く見聞、関東大震災にも遭遇し、

その際に被災者が配給の列に整然と並ぶ姿を驚きを持って手記に記したといいます。

 

私は最近、「日本人でありたい」と強く感じます。

 

海外にずっと関心があり、

「難民支援がしたい。恵まれない人たちに何かしたい。」と、

国際系の道に進んで今日に至りますが、
その中で

「海外にばかり目を向け日本を見ない」人、
「日本語に乏しい」人、

「海外に住みたい」人、
「アメリカ的なオープンな思考に憧れる」人、
そんな様々な人たちに会ってきました。

とてももどかしかったし、もったいのないことだとおもった。

 

全然悪いことではないし、

むしろ良い意味で海外から影響をうけている人や

海外に目を向けてる人もたくさんいます。
それに、海外にも素晴らしい国が、素敵な人たちがたくさんいる。
グローバル化が進む今、民族主義に囚われていてはいけないのかもしれない。

 

けれど、「日本人」って本来、本当に素晴らしい民族で。
所作が繊細で、奥ゆかしくて、日本語は美しくて、日本文化は趣があって、
思いやりとおもてなしの精神に溢れていて。


けど、それらが「おざなりになっている」ように感じます。

「日本人」であるということに価値を感じない人が多くいて、

「日本人」であるということがおざなりになっている。


もしかしたら私の「日本人像」は理想でしかないのかもしれない。
けど、そう感じる。

 

私は「日本に生まれてよかった」と強く思う。

 

けれど先述の言葉を受けて
「そうだ、日本人すごいだろう」と胸を張って言えない自分がいる。
今の日本人と、当時の日本人が、同じだとは言いきれないから。

 

私も含め、今日「日本人」として生きている人はどのくらいいるだろう。
「日本人」と胸を張れる人はどれくらいいるだろう。

日本のことを知らない、日本が好きですらない、
日本語を正しく使えない、年賀状も書かないし、日本文化を知らない、
箸を正しく持てないし、着物を着れない。
年越しを静粛にではなくクラッカーや花火で盛大に祝って、
雨の日には傘をかしげなくて、御先祖様や家族を無下にする。

 

別に現代の日本人批判するつもりも、

私の周りにいる人たちを非難するつもりも、まったくもってありません。

ほんとに素晴らしい人たちに囲まれてるし、

文化や国が変わることを恐れたら、そこから衰退がはじまるとおもいます。
無常のものはありません。

 

「変わらないもの」をつくるためには、維持するためには、
そこに努力が必要になってきます。

変わらないために変わる必要もあります。

だからこそ、私を含めた多くの日本人に

「滅びないことを願われる」文化を、思想を、「日本人であること」を、
継承していってほしいなあと思います。

 

「日本人でありたい」と思います。

 

家には何故か南米の猿がいて、髪色はコロコロ変わって、金髪が好きで、
海外が好きで、床に座るのが苦手で、洋服で着飾るのが好きで、洋楽が好きで、
たまに朝ごはんにクロワッサンが出てくると喜ぶのが、今の私です。

 

けれど同時に、毎年年賀状を書いて、日本語を使って、
最近はサボり気味だけど書き初めもして、着物が好きで、

たまに家で抹茶をたてて、緑茶を飲みながら和菓子を食べて、
お盆にはお墓参りをして、箸をつかって、部屋では靴も脱いで、

やっぱり朝ごはんはご飯と味噌汁だなあ、

と思うのも今の私です。

 

「日本人でありたい」


といいながら、「日本人である」ということが
どういうことなのかもよくわかってないし、正解だってありません。

 

けれど、尊いと思う文化や思想を受け継ぎ、
それを同世代や次の世代に伝え、
全力で「胸を張って日本人と言える」日本人に、なりたいなあと思います。

 

長くなりましたが、
ふと思ったことを書き連ねてみました。

 

それでは。