おもしろいを追求する3日間。
入ってる団体のの夏合宿がありました。
テーマは「おもしろいことをする」。
制約は「1日1000円まで」。
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とはいえ、
正直言って「おもしろい」が苦手。
たとえば、お笑いは
大学になるまであんまり好きじゃなくて
だからほとんど見たことない。
ただの笑いには意味が無いと思ってた。
時間の無駄だと思ってた。
「おもしろい、笑えるね」
「けど、だから何?」
「おもしろいだけ」
「それよりも有意義なことをしよう」
けど、ただ真面目に生きても
人の心を動かすのは難しい。
巻き込むためには、
ワクワクさせて
価値を感じさせる必要がある。
し、
なんか上記の
うだうだしたこと抜きに
おもしろいことの出来る人間に、
もっと周りを
楽しませられる人になりたい、と
いつの間にか思うようになってた。
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で、参加した。
結論を一言で言うと、「難しい」。
たとえば一発ギャグをするにも
とっても頭を使うし
発想の転換が必要。
そして
「そんなことするなんて恥ずかしい」
というブレーキを
投げ捨てなきゃいけない。
ぽーいってしなきゃ。
けれど、
「一発ギャグ」的な、
お笑い的な面白さに関しては
難しいと思うと同時に
今まで興味もないし
関わってこなかったことに
無理やり足を踏み入れようとしても
全然ワクワクしなくって。
「私が求めているおもしろいは
これではない」
と、あらためて気づかせられた。
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チームで「おもしろい」を
つくりだすことの難しさのひとつに
『おもしろいの価値観が
人によって違う』
っていうことがあると思う。
私が面白いと思うのは
地球の神秘とか数学とか
仕組みが割らなかったものがわかったり
自分になかったものを見出した時。
きっと、解明するのが好き。
私のある友人は
お笑い的なおもしろさを
「おもしろい」と感じ、
また別の友達は
コーラを容器に入れて振ってみたりと
ひたすらバカなことを全力でやるのを
「おもしろい」と感じる。
そういった違う価値観を知れたのも
私としては興味深かった。
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チーム内でもバラバラなのに、
それを第三者に
おもしろいと思わせる。
そこに、答えも正解もなくって
全力をつくすしかない。
正直なところ、
自分たちのしたことが
第三者から見てもおもしろかったか?
と問われれば
答えは「ノー」だ。
おもしろい、と思ってくれる人は
少なからずはいたかもしれない。
けれど、私たちが楽しんだ
というニュアンスの方が
ぴったり嵌るように思える。
ただ自己完結の発信をしてる時は
自分たちしか笑顔にできないけれど
うまく巻き込めた時には
人を笑顔にすることが出来た。
巻き込もうとして
結局巻き込めなかった、
ってこともあったけど
巻き込めた人たちは
笑顔にすることが、出来た。
ちっぽけかもしれないけれど、
それを積み重ねていけば
いつしかたくさんの人に
価値を与えていけるだろう。
積み重ね。
こつこつ。
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人に価値を与える、
と考えるから難しくなるけれど
目の前の人を笑顔にできるように
喜んでもらえるように、
そのため自分は何を出来て
何をしたいのか
それさえ見つけられれば
きっといつのまにか
価値を生み出せる人間に
なってるのかもしれない。
「おもしろい」を通して
価値を与えるということについて
考えさせられる良いきっかけでした。
ありがとう、鴨川。