山羊に憧れたヒツジ

なんかもっと、日常を楽しんだらいいじゃん。

HOW TO BE SINGLE

メキシコシティ行きの

フライトで、映画を見た。

 

 

【 HOW TO BE SINGLE 】

っていうアメリカの映画。

 

ニューヨークを舞台に、

恋愛に試行錯誤したり、

そうやって日常を生きてく

若者達の映画。

 

 

傍から見たら、

バカみたいにちっぽけな

悩みかもしれないし、

 

そんなことに踊らされるの?って

とっても滑稽に見えるかもしれない。

 

私も彼らも

まだまだ若くて、未熟で、

自分のことすらよくわからなくて、

すぐ自己嫌悪になるし、

とってもとっても不器用。

 

けれど、それでも

 

みんな必死に生きている。

 

もがきながら、

前がどこかもわからないのに

前に進もうとしている。

 

 

ジャンルとしてはコメディだし

セックスとお酒ばっかだけど、

自分の人生や、あり方について

とても考えさせられた。

 

そして、一番感じたのは、

自分の価値観なんて、視野なんて、

まだまだちっちゃくて狭くて、

 

もっともっと、

いろんな考え方を、あり方を、

吸収していかなきゃなあ、

ってこと。

 

 

今までの私は

映画も小説もドラマも、

ミステリーか、ファンタジー

ばかりだった。

 

非日常の、少しハラハラする、

何も考えなくていい

そんなものばかり見てきた。

 

ある種の、現実逃避かもしれない。

 

 

恋愛映画は

あまり好きじゃなかった。

 

正直、恋愛中心で生きるのは

バカバカしいって、

だって自分がどんなに軸を持っても

努力しても、1人じゃできないし、

ろくに恋愛もしたことがないのに、

勝手に見下してる節があった。

 

 

コメディ、も

あんまり好きじゃなかった。

 

確かに、笑う門には福来るし、

医学的にも笑ってた方が

病気になりにくいって

言わてるらしい、から、

とってもいいことなんだろうけど

 

一時的に面白くても

次に繋がらないし、

「面白い = 中身がない」

と思っていた。

 

きっと、

そうやって見下すことで、

自分を正当化させたくて。

 

 

最近の悩みのひとつ、

というか私の欠点のひとつに

【 他の価値観を受け入れるのが苦手 】

というのがある。

 

だからこそ、

海外にいくことで

それを補おうとしてた。

 

自分は、

どんな環境でも適応できるし

いろんな価値感を

受け入れられる人間だって、

きっと、そう、

思い込みたかったんじゃないかな。

 

でも、実際はそうじゃなくて。

 

他人の価値観を、

受け入れるのが苦手だから、

人間関係自体、

そこまで深くしようとしなかった。

 

自分と相手の間に、

線引きをして、

こっちからべらべら喋ることで

相手の自分に対するイメージを

コントロールしてたし、

良い自分に見られたかった。

 

周りによく思われたい、

 

「あの人すごいよね」

って承認されたい、

 

いろいろごちゃごちゃ

都合の良い言い訳並べて、

結局はたいていのことは、

 

承認欲求を満たすことがゴール。

 

周りからよく思われてないと、

不安で不安で、

押しつぶされそうになる。

 

 

不安に押しつぶされたくないから、

そんなもの拭いさりたいから、

自分を正当化する、

 

自分を正当化するのに、

他の価値観なんていらない。

そんなものがあっては、

「正しい」がなくなってしまう。

 

 

「あ、だから私は、

   他の価値観を受け入れるのが

   苦手なんだ」

 

「価値観を増やさないという選択が

    自己防衛なんだ」

 

今の私が出せる結論は、

こういうこと。

このままじゃいけない。

 

自分を守るために、

他人の意見を見下したり、

世界を狭めようとしてる人間に

 

誰が幸せに出来る?

誰が一緒にいたいと思う?

 

というか、純粋にダサい。

 

私は承認欲求がつよいので、

せめて自分ではきちんと

認めてあげられるような自分でいないと

きっとまた、

生きてることが辛くなる。

生きてる意味を、見いだせなくなる。

 

この映画の主人公は、

最初は私の嫌いなタイプだった。

けれど、映画の終わる頃には

 

「この人の生き方、いいな」

 

って。

 

「すげぇかっこいいな」

 

って心から思えたから、

 

いつか

自分の生き方を振り返った時

 

「私の生き方、いいじゃん」

「かっけーじゃん」

 

そう、胸を張れる生活を送るのが

私の人生の目標、だな。

 

はーーーーー。

 

 

では。